5月 8, 2015

避妊ピルとは経口避妊薬のことであり、これを毎日決まった時間に継続して飲むことによって、簡単ではあるものの失敗して妊娠してしまう確率の高いゴムによる避妊方法などと比較して、ほぼ確実な避妊の効果を得ることができます。また、避妊ピルは一度飲んでしまったら再び妊娠できないというものではなく、飲むのをやめるようにすれば、ふたたび妊娠が可能となるという特性もあわせもっています。つまり、望まない妊娠を確実に防ぐことができるいっぽうで、望む際にはしっかり妊娠することができるということになります。
また、避妊ピルの役割はこればかりではありません。避妊ピルには卵胞ホルモン、黄体ホルモンという女性ホルモンの成分が配合されているため、ストレスなどなんらかの原因によって体内でのホルモンバランスが崩れて、生理不順や耐え難い生理痛などに悩んでいる人が服用するようにすれば、ホルモンバランスを調整して、こうした症状を改善するという効果もあるのです。このように生理周期が安定してくれば、仕事や受験、旅行、買い物などのスケジュールも立てやすくなり、社会で活躍できる幅が広がります。
近年は、医療は病気による患者の苦痛を解消するという目的だけではなく、患者のクオリティオブライフ(QOL)を高めるという目的でも貢献すべきだという意見が大きくなってきており、医薬品の投与についても、こうした観点から見直されることが多くなっています。
避妊ピルは、妊娠・出産についての女性の自己決定権を保障するとともに、社会参加を容易にすることもできる医薬品であるという点で、まさにこの考え方に沿ったものであり、生活設計に効く薬、「ライフデザインドラッグ」として注目を集めています。